仏壇
仏壇
<金仏壇>
金仏壇は日本の代表的な伝統工芸作品であり、複数の伝統工芸職人による分業によって製作されています。主に7つの工程※木地、宮殿(くうでん)、彫り物、金具彫金、塗り、箔押し、蒔絵などの加飾 のそれぞれに専門の職人集団があり、その技術を総合して金仏壇はでき上がります。
一口に金仏壇とはいうものの、極めて多種多様のものがございます。主に大きさと、宗派によって分類されます。
<唐木仏壇>
唐木は、「紫檀、黒檀、鉄刀木」などの“沈木”、「白檀」などの“薫香木”が代表的です。ただ、それ以外にも正倉院御物には花梨や檳榔樹、沈香の木工工芸品が含まれ、これらも唐木と呼ばれているようですので、奈良時代、中国は唐より伝来した重厚な木材の総称が“唐木”であると考えられています。
お仏壇に用いられる唐木は、中でも強度に優れ、比重が高いのが特徴です。更に木理や杢目の美しいものが好まれます。このような優れた唐木、形・木目・材質に趣のある唐木は「銘木」と呼ばれ、銘木を用いてお仏壇を作りますので、時には“銘木唐木仏壇”とも呼ばれています。
例えば一口に「黒檀」とは言うものの、黒檀は世界中で約480種にものぼり、かつてゴルフヘッドに使われた木材、パーシモンも黒檀の一種ですが、お仏壇では東南アジアに産出する黒色の心材を持つ黒檀を、特に「黒檀」と呼んでいます。
<家具調仏壇>
自由に祀る仏壇仏具が家具調仏壇です。
仏壇は仏間に、という概念だけでなく、フローリングのマンションに、みんなが集うリビングルームに…と、現代のライフスタイルのためにデザインされた仏壇仏具です。